【北野天満宮】梅花咲き乱れる古社【丑年】

北野天満宮 本殿 京都のお寺・神社 
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祭神は菅原道真、道真の長男中将殿、道真夫人、吉祥女。菅原道真の怨霊を鎮めるために建てられ、全国各地の天満宮・天神社の多くは当宮より勧請されました。
道真の死後、947年に、道真のお告げを受け、北野に祀ったとされ、987年初めて北野祭を行い「北野天神」の勅号を賜りました。古くから、道真は学問・文芸の神とされ、室町時代には連歌の中心地に。慶長8年(1603年)には出雲の阿国が、社前で初めて歌舞伎を興行し、歌舞伎発祥の地ともいわれます。

天正15年(1587年)に、豊臣秀吉によって「北野大茶湯」(きたのおおちゃのゆ)が催され、1日で1000人もの人が訪れたことでも有名です。

 

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見どころ

本殿

北野天満宮 本殿

現在の社殿は、慶長12年(1607年)に、豊臣秀頼の命により、再興されたもの。国宝の本殿、石の間、拝殿、楽の間は八ツ棟造(権現造)の代表例です。

北野天満宮 本殿2

 

三光門

北野天満宮 三光門1

北野天満宮 三光門2

重要文化財である中門「三光門」(さんこうもん)も様々な彫刻が彫られ見どころにあふれています。なかでも太陽・月の彫刻は見逃さないでください。門の中に立って梁をみてみましょう。梁の間にある小さめの彫刻です。これらと、大極殿から見て門の上空に現れる北極星とで、三辰信仰を表しているのだそうです。

北野天満宮 三光門 彫刻1

北野天満宮 三光門 彫刻2

北野天満宮の信仰に「太陽・月・星」の三辰信仰(さんしんしんこう)というものがあります。これらの三つが人々の平和を守る、という信仰で、これを示すものを北野天満宮内で他にも見ることができます。

牛社

北野天満宮 牛社

八坂神社などもそうですが、こちら北野天満宮も、敷地内に数多くの神様が祀られています。ご自分に縁のある神様、お願いごとのある神様を探してお参りしてもいいでしょう。
今年の干支、牛は、菅原道真の使いでもあります。今年は牛社もぜひ、合わせてお参りしてみては?

境内の撫で牛たちも、なんだか長閑に梅を楽しんでいるよう。

北野天満宮 撫で牛

北野天満宮 撫で牛

宝物殿

北野天満宮 宝物殿

創建以来、千有余年の長きにわたり皇室をはじめ公家や武家、商人たちの篤い崇敬をうけてきた当宮には、数多くの宝物が奉納され、今に伝えられています。(略) 古文書、刀剣、蒔絵や屏風、茶道具といった美術的にも価値の高い工芸品を多数収蔵し、常設展のほか、季節ごとにテーマを決めた企画展も開催。(ホームページより)

刀だけでも40を数えるのだそうですよ、刀剣ファンの方も必見です。

なかでも、ぜひ見ていただきたい三点を挙げてみました。

 

「北野天神縁起絵巻 承久本」国宝

展示は複製ですが、北野天満宮の成り立ちを描いた絵巻です。

「太刀 銘 安綱 鬼切丸」(平安時代)別名髭切 重要文化財

源氏の武将、源依光の家臣、渡辺綱がこの太刀で鬼を斬ったという伝説から鬼切丸と呼ばれるようになったのだそう。天下守護のために打たれた刀です。兄弟刀に膝切(大覚寺蔵)が
あります。

「短刀 銘 大慶直胤」

北野天満宮の三辰信仰をあらわす刀です。

江戸時代の短刀 大慶直胤には刀身に見事な彫が。北野天満宮のご神木である梅と天神さまの姿が彫られています。刀の鎺(はばき、刀が鞘から抜けないための刀装具)には太陽と月(三日月)の装飾が見られます。こちらの場合も、「星」が彫られていませんが、刀身の梅の彫刻がこれを表します。道真公の漢詩に「梅花似照星(梅花、照星に似たり)」という一文があるところから、このような表し方になったのだそうです。(京都ぶらり歴史探訪より)

 

■宝物殿
開館日:縁日(毎月25日)、観梅・青もみじ・紅葉シーズン、1月1日、12月1日
開館時間:9時~16時
料金:一般800円、中・高校生400円、こども250円(未就学児童無料)*修学旅行生250円

※展示品は入れ替えをすることがありますので、 掲載されているものでもご覧いただけない場合がございます。(ホームページより)

 

梅苑公開

この時期には、なんといっても梅でしょう。

北野天満宮 梅苑

当宮には、菅原道真公ゆかりの梅50種約1,500本があり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲き競います。
早咲きの梅は例年12月中旬頃からつぼみがふくらみ始め、正月明けから開花。
徐々に咲き繋ぎ、3月末頃まで長く楽しめます。(ホームページより)

毎年2月初旬より梅苑が公開されています。

北野天満宮 梅

なお2月25日予定されていた梅花祭野点大茶湯はコロナ対策として中止、宝物観の企画展は延期されています。

梅の香りに満たされた境内で、菅原道真公や、「北野大茶湯」を開催した秀吉公、本殿を再興させた秀頼公を偲んでみるのも、一興ですよ。

北野天満宮ホームページ

 

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