本を片手に京都をめぐる

京都にまつわる本と、その本を読んで行きたくなる京都のスポットを紹介します。

本を片手に京都をめぐる

【宮本輝 「春の夢】昭和を訪ねる読書

春の夢 宮本輝 文春文庫(1988年刊行) 大阪の中でも交通の便の悪い、さびれた地区。家賃7500円の、かび臭い部屋。壁と壁の間に露出している四寸角の柱。そこに、5センチ程の釘を打ち込む、22歳の主人公。 その釘で意図せず貫いてしま...
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【三谷幸喜 「清須会議」】本を片手に京都をめぐる⑨

「清須会議」 幻冬舎文庫 三谷幸喜 織田信長が本能寺の変にあう時点から始まるこのお話。信長亡き後の跡目争い「清須会議」を描き、登場人物の等身大の語りで物語が進む、臨場感あふれる小説です。 まるで、舞台の台本のような構成なのは、...
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【芥川龍之介「六の宮の姫君」】本を片手に京都をめぐる⑧【六孫王神社】

芥川龍之介が『今昔物語』の「六の宮」をもとに書いた短編小説。舞台は、京都。内裏からは南に少し下ったところ、現在の「六孫王神社」のある辺りが、六の宮と呼ばれていたようです。 芥川龍之介の作品は、著作権自体は切れていますので、概略からご紹...
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【清少納言「枕草子」】本を片手に京都をめぐる⑦

春は曙、で始まるこの随筆。皆様、教科書で同じみですね。無理やり読まされていた学生時代、この随筆は自慢話に満ちていて、上から目線の美意識の教示をされているように感じていたことを覚えています。自分の興味で読んでいたわけではなっかったことで、私に...
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【谷崎潤一郎「陰翳礼賛」】本を片手に京都をめぐる⑥

「痴人の愛」や「細雪」で知られる明治時代~昭和時代の作家、谷崎潤一郎。小説には、数々の個性ある女性が登場します。彼の作品の特徴は、耽美的、マゾヒズム的、モダニズム的、悪魔主義などと表現されています。彼の作品に登場する女性は、確かにこれらの表...
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【森見登美彦「有頂天家族」】本を片手に京都をめぐる② 

『有頂天家族』 森見登美彦著 幻冬舎文庫 初版平成22年8月5日 有頂天家族 アマゾンで買うなら 今回は、本の概略と、実在・空想の場所やアイテムをリストとしてご紹介します。 『有頂天家族』はこんなお話し...
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【京大的文化辞典 その2】 自由を追求する大学と森見登美彦氏インタビュー

京大的文化辞典を読んで 京大的文化辞典は、京大ならではのワードを詰め込んだ、テンションの高い、エネルギッシュな辞典です。以前の記事で概略と私の気になったワードを紹介しました。 今回はその中で、特に気になった箇所について、私なりの私見...
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【杉本恭子「京大的文化辞典」】本を片手に京都をめぐる⑤ 

京大的文化辞典 自由とカオスの生態系  最後のアジール(自由領域)を大解剖 著者杉本恭子(2020年6月25日初版) 発行所 株式会社フィルムアート社 序章から最終章まで7章に、京大のキーワードを詰め込んだ、テ...
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【梶井基次郎「檸檬」】本を片手に京都をめぐる④

「それにしても心という奴はなんという不可思議な奴だろう。」 『檸檬』梶井基次郎 新潮社 昭和42年12月10日発行 あらすじ 「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。焦燥と云おうか、嫌悪と云おうか」という文...
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【森鴎外 「高瀬舟」】本を片手に京都をめぐる③

今回のお供はこの一冊。 森鴎外『高瀬舟』 岩波新書「山椒大夫・高瀬舟」(1938年、第一刷発行)短い時間で、スッと読める短編です。 森鴎外は、1764年~1789年に神沢杜口によって著された随筆「翁草」にこの話がある、...
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