古書と茶房 ことばのはおと

ことばのはおと 店内2 京都の本屋・カフェ・ブックカフェ
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京都の本屋をめぐる

京都には、たくさんの本屋さん、古本屋さん、ブックカフェがあります。人が集まり、歴史も深いこの街は、老舗のお店はもちろん、新しいカフェや本屋のオーナーにとっても、魅力的な街なのでしょう。

京都に来たら、小説の舞台をめぐってみよう、そう思っていた私が、京都でもう一つ、やりたかったこと。それは、京都の本屋さんをめぐること、でした。

 

「京都読書さんぽ」光村推古書院 (初版2011年9月12日)

京都にある、「本屋さん」「ブックカフェ」「古本屋さん」「図書館」「ギャラリー」「古本市」などをエリアごとに地図付きで紹介している本です。「古本市へいこう!」「小説の舞台をたどる 京さんぽ」などのコラムページも楽しめ、写真も全編カラーで載せてあり、魅力的な街歩きのガイドブックです。だいぶ前の発行ですが、京都に来る前にこの本をパラパラと眺めながら憧れていました。その中でも一番行ってみたかったお店。

「古書と茶房 ことばのはおと」へ行ってきました。

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「古書と茶房 ことばのはおと」

※記事中の写真はすべて、お店の方に許可を得て撮影しています。

これを書いているのは2020年9月。2011年からだともう9年。失礼ながら、お店があるか不安な気持ちで検索すると…。ありました!この「京都読書さんぽ」の時から、場所は変わっていましたので、移転したのでしょう。

地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅から、歩いて13分ほど。地図アプリを見ながら、向かいました。迷うことなく到着。

古書と茶房 ことばのはおと

ことばのはおと 入り口

京都の親戚の家、といった風情の建物と、素敵な入り口です。

上がりかまちで、靴を脱ぎ、お邪魔します。

ことばのはおと 店内1

なんて素適な空間!右奥にある机にしているのは、古い足踏みミシンですね。左側には、ミニチュアの鉄道模型。全部、じっくり眺めたいものばかり。

ことばのはおと 店内2

奥には小さな庭。この空間にあると、扇風機もレトロでかわいく感じます。

ことばのはおと 店内3

そして、並んだ本、本、本。猫グッズも各所にディスプレーされています。

ことばのはおと 店内4

注文を終えたら、興奮も少し落ち着きました。お店の内装や雰囲気が私の好みにドンピシャだったもので、だいぶ、はしゃいでしまいました。(店内で騒いだわけではないですよ、あくまで心の描写です)

さあ、どんな本を読みましょう。私の他には、一組のお客だけ。静かで、じっくり本を読めそうです。自分の座った、主に小説が置かれたカウンターだけでも魅了される本ばかり。森鴎外の「檸檬」もあれば志賀直哉の「暗夜行路」も。「西の魔女が死んだ」は昔読んだなあ。「自分の仕事をつくる」「考えるヒント」なんて啓発本もあれば、「幕の内弁当の美学」なんていう、目を引く題名の本も。

猫の本、旅の本、新旧の小説。エッセイ。分野も年代も多岐にわたっています。しっかり集中して読める日は、長編。ぼーっとしたい日は、詩集や猫の写真集。そんな風に楽しめそうです。

この日は、しっかり集中して小説を読みたい気分でしたので、森見登美彦の「夜行」を手に取りました。書店で気になっていたのです。

森見登美彦作品は、キラキラとファンタジックな「夜は短し歩けよ乙女」や「有頂天家族」だけではなく、「きつねのはなし」のような、あの世とこの世の境に居るような、不安の張りつめた物語も魅力的です。

じっくり、没頭して読むことができました。途中、一組お客が入れ替わり、雨も降っていましたが、長居を決め込んで、本との時間を満喫させていただきました。

ことばのはおと シフォンケーキ

あ!スウィーツも、とても美味しくいただきました。

長居をしても、お店のお二人、とても優しい、暖かい接客をしてくださいました。また、続きを読みに、参ります。

皆様もぜひ、訪れてみては。

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古書と茶房 ことばのはおと お店の情報

古書と茶房 ことばのはおと

アクセス 地下鉄烏丸線「鞍馬口」2番出口 徒歩12分

営業時間 11時30分~18時(ラストオーダー17時)

定休日 月・火曜日(祝日の場合は営業)

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